象印の炊飯器を探していると、NW-NB10とNW-WB10という、よく似た型番を見かけることがあります。どちらも5.5合炊きの圧力IH炊飯ジャーで、見た目も似ているため、「結局どこが違うの?」と迷いやすいモデルです。
この2機種は、単なる新旧モデルの違いではありません。NW-NB10は象印独自の「炎舞炊き」を採用したモデル、NW-WB10は大火力で炊き続ける「豪熱大火力」シリーズのモデルです。加熱方式や内釜、サイズ、炊き分け機能に違いがあります。
結論からいうと、炊き上がりの食感や「炎舞炊き」にこだわるならNW-NB10、価格と大火力、手入れのしやすさのバランスを重視するならNW-WB10が向いています。この記事では、公式仕様をもとに、2機種の違いを分かりやすく比較します。
NW-NB10とNW-WB10の違いを一覧で比較
| 比較項目 | NW-NB10 | NW-WB10 |
|---|---|---|
| シリーズ | 炎舞炊き | 豪熱大火力 |
| 加熱方式 | ローテーションIH | 豪熱大火力ユニット |
| 圧力 | 1.0~1.3気圧 | 最大1.3気圧 |
| 炊飯容量 | 0.5~5.5合 | 0.5~5.5合 |
| 内釜 | 鉄仕込みの豪炎かまど釜 | 鉄仕込みの豪炎かまど釜 |
| わが家炊き | 81通り | 81通り |
| 白米の炊き分け | 5通り | 5通り |
| 内ぶた | 食器洗い乾燥機対応 | 食器洗い乾燥機対応 |
| 保温 | 極め保温・最大40時間 | 極め保温・最大40時間 |
| 本体サイズ | 約幅24.5×奥行33×高さ21.5cm | 約幅27.5×奥行34.5×高さ21.5cm |
| 本体重量 | 約6.5kg | 約6.0kg |
| カラー | スレートブラック・ホワイト | スレートブラック |
大きな違いは、シリーズと加熱方式です。NW-NB10は4つの底IHヒーターを使うローテーションIH構造、NW-WB10は高火力を維持しやすい大火力ユニットを採用しています。

一方で、圧力IH、豪炎かまど釜、わが家炊き、内ぶたの食器洗い乾燥機対応など、共通する機能も多くあります。そのため、基本的な炊飯性能や使いやすさは、どちらを選んでも大きく外れにくいモデルです。
最大の違いは「炎舞炊き」と「豪熱大火力」
NW-NB10は4つのIHヒーターで米を舞い上げる
NW-NB10の特徴は、象印独自の炎舞炊きです。底部に配置された4つのIHヒーターを対角線上に加熱することで、内釜の中に激しい対流を起こします。
お米が釜の中で大きく動くため、熱が一部分に偏りにくく、米一粒一粒に熱を伝えやすいのが特徴です。一般的な底IHの炊飯器とは異なり、部分的に加熱することで、かまどで薪の炎が揺らぐような加熱を再現しています。
ご飯の粒感や弾力、もちもちした食感を重視する人には、NW-NB10の炊き方が向いています。白米は「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」の5通りから選べるため、料理や好みに合わせて食感を調整できます。
NW-WB10は高火力を維持してふっくら炊き上げる
NW-WB10は、豪熱大火力シリーズのトップモデルです。大火力ユニットによって吹きこぼれを抑えながら、高火力を維持して炊飯します。
強い火力で炊き続けることで、釜の中に激しい対流を起こし、お米に熱を伝えます。圧力は最大1.3気圧までかかり、お米の中心部まで水分と熱を届けやすくする設計です。
NW-NB10のような炎舞炊きではありませんが、NW-WB10も単純に火力が弱いモデルではありません。大火力と圧力を組み合わせ、白米だけでなく玄米や雑穀米もふっくら炊き上げやすい炊飯器です。
炊き上がりの違いはどちらが大きい?
炊き上がりの違いは、明確に「こちらが上」と決められるものではありません。お米の種類、水加減、炊飯メニュー、食べる人の好みによって感じ方が変わるからです。
NW-NB10は、お米を釜の中で激しく舞い上げる加熱が特徴です。ご飯の粒感や弾力を重視したい人、白米の食感を細かく調整したい人に向いています。
NW-WB10は、高火力で炊き続けることで、ふっくらしたご飯に仕上げやすいモデルです。白米だけでなく、玄米、雑穀米、麦ごはんなども食べる家庭なら、対応メニューの使いやすさを感じやすいでしょう。

どちらも圧力IHと鉄を仕込んだ豪炎かまど釜を採用しているため、一般的なIH炊飯器から買い替える場合は、十分な違いを感じられる可能性があります。
内釜はどちらも鉄仕込みの豪炎かまど釜
元の記事では、NW-NB10はプラチナコート、NW-WB10は標準的なコーティングという説明になっていました。しかし、現在の公式仕様では、両モデルとも鉄を仕込んだ豪炎かまど釜が採用されています。
鉄はIHとの相性がよく、発熱効率と蓄熱性を高める働きがあります。強い火力を内釜へ伝えやすくすることで、炊飯中の温度を維持しやすくしています。
NW-NB10の内釜は釜の厚さが2.2mm、NW-WB10も同じく鉄を仕込んだ内釜です。どちらも内釜のフッ素加工には3年間の無償交換保証があります。ただし、保証には使用方法などの条件があるため、取扱説明書の内容を守って使うことが大切です。
内釜の素材だけで選ぶなら、NW-NB10が明確に上、NW-WB10が下という関係ではありません。両モデルとも、強い火力を活かすための内釜を採用しています。
サイズと置き場所はNW-WB10のほうが少し大きい
同じ5.5合炊きでも、本体サイズには違いがあります。
NW-NB10は、幅約24.5cm、奥行約33cm、高さ約21.5cmです。一方、NW-WB10は幅約27.5cm、奥行約34.5cm、高さ約21.5cmとなっています。
幅はNW-WB10のほうが約3cm広く、奥行も約1.5cm大きくなります。キッチンカウンターや食器棚のスペースが限られている場合は、購入前に幅と奥行を測っておきましょう。
ふたを開けたときの高さにも違いがあります。NW-NB10は約45.5cm、NW-WB10は約44.5cmです。本体の高さだけでなく、ふたを開けた状態で上部に余裕があるかも確認してください。
本体重量は、NW-NB10が約6.5kg、NW-WB10が約6.0kgです。サイズはNW-WB10のほうが大きいものの、重量はNW-WB10のほうが少し軽くなっています。
保温機能とお手入れは共通点が多い
NW-NB10とNW-WB10は、毎日の使いやすさに関わる機能にも共通点があります。
極め保温で最大40時間保温できる
両モデルとも、極め保温に対応しています。底センサーで温度を調整し、ご飯の水分が過度に蒸発するのを抑えることで、最大40時間まで保温できます。
ただし、40時間保温できるからといって、炊きたてと同じ状態が続くわけではありません。保温時間が長くなるほど、ご飯の色やにおい、食感は変化しやすくなります。できるだけおいしく食べたいなら、余ったご飯は早めに冷凍保存するのがおすすめです。
内ぶたは食器洗い乾燥機に対応
NW-NB10とNW-WB10は、どちらも内ぶたを取り外して洗えます。さらに、内ぶたは食器洗い乾燥機にも対応しています。
毎回のお手入れは、基本的に内釜と内ぶたの2点です。蒸気口セットを取り外して洗うタイプではないため、炊飯後のお手入れを簡単に済ませたい人にも向いています。
ただし、食器洗い乾燥機を使用するときは、取扱説明書で対応方法を確認してください。内ぶた以外の部品まで食洗機に入れられるとは限らないため、すべての部品をまとめて洗うことは避けましょう。
わが家炊きはどちらも81通り
NW-NB10とNW-WB10には、炊き上がったご飯の感想を入力し、次回以降の炊き方を調整する「わが家炊き」機能が搭載されています。
ご飯のかたさや粘りについて回答すると、炊飯器が炊き方を微調整します。81通りの炊き方から、家庭の好みに合うご飯へ近づけていく仕組みです。
家族の中で「かためが好き」「やわらかめが好き」と好みが分かれている場合でも、何度か使いながら好みに合う設定を探せます。最初から完璧な炊き上がりを求めるのではなく、何度か炊いて調整していく機能と考えるとよいでしょう。
NW-NB10とNW-WB10はどちらが安い?
販売価格は、販売店や時期、在庫状況によって変わります。どちらもオープン価格のため、メーカーが固定の希望小売価格を設定している商品ではありません。
そのため、購入時点では必ず実売価格を比較する必要があります。NW-NB10は在庫限定品として販売されているため、販売店によっては価格が下がっていることがあります。一方、NW-WB10も在庫限定品ですが、価格差は店舗によって異なります。
単純に「NW-WB10のほうが安い」「NW-NB10のほうが高い」とは決めつけず、同じ販売店で本体価格、送料、ポイント還元、保証内容を確認してください。
価格差が小さい場合は、炎舞炊きの加熱に魅力を感じるならNW-NB10を選ぶ価値があります。価格差が大きく、基本的な炊飯性能と手入れのしやすさを重視するなら、NW-WB10のほうが選びやすいでしょう。
NW-NB10がおすすめの人
NW-NB10は、次のような人に向いています。
- 炎舞炊きの炊飯方式に魅力を感じる人
- ご飯の粒感や弾力を重視する人
- 白米の食感を細かく炊き分けたい人
- 本体幅をできるだけ抑えたい人
- ホワイトカラーの炊飯器を選びたい人
- 価格差よりも炊飯方式を重視する人
特に、今使っている炊飯器のご飯がやわらかすぎる、粒感が足りないと感じているなら、NW-NB10の炊き分け機能を試す価値があります。
NW-WB10がおすすめの人
NW-WB10は、次のような人に向いています。
- 大火力でふっくら炊ける炊飯器を選びたい人
- 白米だけでなく玄米や雑穀米も炊く人
- 内ぶたを食洗機で洗いたい人
- 手入れのしやすさを重視する人
- 価格と機能のバランスを重視する人
- スレートブラックのデザインが好みの人
NW-WB10は、炎舞炊きではありませんが、圧力IH、大火力ユニット、豪炎かまど釜、わが家炊きなど、上位クラスらしい機能を備えています。炎舞炊きにこだわらず、毎日使いやすい高性能な炊飯器を選びたい人に適しています。
結論:炊き上がりならNW-NB10、コスパならNW-WB10
NW-NB10とNW-WB10の違いをまとめると、NW-NB10は「炎舞炊きによる炊き上がり」を重視したモデル、NW-WB10は「大火力と使いやすさのバランス」を重視したモデルです。
炎舞炊きの加熱方式やご飯の粒感にこだわるなら、NW-NB10を選ぶと満足しやすいでしょう。本体幅が比較的スリムで、ホワイトカラーを選べる点もNW-NB10のメリットです。
一方、価格を抑えながら圧力IH、大火力、豪炎かまど釜、食洗機対応の内ぶたなどを求めるなら、NW-WB10が有力候補になります。
「選ぶなら断然こちら」と一方に決めるよりも、次の基準で選ぶのがおすすめです。
- 炎舞炊きの炊き上がりを重視するならNW-NB10
- 大火力と価格のバランスを重視するならNW-WB10
- 設置スペースが限られているなら幅が狭いNW-NB10
- 価格差が大きいならNW-WB10
- ホワイトカラーが欲しいならNW-NB10
どちらも象印の圧力IH炊飯ジャーで、毎日のご飯をおいしく炊くための機能は十分に備えています。最終的には、炊飯方式、価格、設置スペース、好みのデザインを比べて、自分の家庭に合うモデルを選んでください。
